『永遠の一秒』 埼玉公演 2019
1945年(昭和20年)春――。
海軍大尉、大宮英機・石井義貴・細野十郎は、三人乗りの
陸上爆撃機『銀河』に乗り組み、米艦船目指して宮崎基地を
飛び立った。怪我をした戦友、原口千里を一人残して。
払暁の空――三人を乗せた特攻機『銀河』が、「サヨナラ、サヨナラ」と発光信号を送り続けながら離陸する。原
口はそんな機を見上げ、「戻って来い!」と叫んだ。
『銀河』が南の空へ消えていく――。
そして迎える最期の瞬間――。
三人は、「新生日本!万歳!」と叫び、その21年というあまりに短い生涯を終えた……はずだった!
目を覚ますと、そこはまるで別世界。奇抜な服を身にまとった若い男女が歩き、おびただしい数の自動車が行
き交っている。大宮・石井・細野の三人は目を丸くした。そして、結論を下した。ここは死後の世界だと。
確かに当時を生きた人が今の日本を見たら、そう思っても不思議ではないのかもしれない。
こうして彼ら三人の天国へ向けた珍道中が始まった。だが、彼らは天国ではなく、思わぬ場所へと強烈な引力
で導かれていく。
一人生き残った、原口が育んだ家族のもとへと――。
その日は、原口の寿命の尽きる日だった。
出撃の日、彼ら三人は、「貴様は生きろ」と原口に言い残し、特攻へと向かった。そして彼らの遺言通り、天寿を
全うした原口はその日、己の人生に幕を閉じようとしていた。
大宮・石井・細野の三人は、子や孫に囲まれた戦友、原口千里の最期を看取ると、再びあの瞬間に戻り、こう
叫んだ。
「新生日本!万歳!」
こうして、大宮・石井・細野、それに原口の四人は、時空を超え、同じ日にその命を全うしたのだった。
期間 |
2019/05/02 (木)~2019/05/06 (月) |
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劇場 | 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール |
出演 |
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脚本 |
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演出 |
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サイト |
https://www.facebook.com/saitamaeien/ ※正式な公式情報は公式サイトでご確認ください。 |
スタッフ | ≪プロデューサー≫ 木原 真弓 ≪アシスタントプロデューサー≫ 森田 桂介 |
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その他注意事項 |
期間 |
2019/05/02 (木)~2019/05/06 (月) |
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タイム テーブル |
平成31年5月2日(木)~5日(日)14:00~/19:00~ 5月6日(月・祝)のみ 13:00~/17:00~ ※受付開始は各公演時間の60分前、 開場は30分前からとなります。 |
劇場 | 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール |
料金 |
4,500円 ~ 6,000円 前売り:自由席4500円(当日4800円)/指定席6000円 コバトンカフェとキャストイベント時の直接販売は4500円 (販売期間:4/30迄) |
チケット取扱 |